マドフ事件の調査レポートを発表いたしました
プレスリリース
2008年12月25日
エム・ピー・アイ・ジャパン株式会社
エム・ピー・アイ・ジャパン、マドフ事件の調査レポートを発表
【定量分析が暴いた過去のヘッジファンド詐欺事件との類似性】
エム・ピー・アイ・ジャパン株式会社(本社:東京都、社長:宮本 学)は、本日、マドフ元ナスダック会長ネズミ講詐欺事件で報道されたヘッジファンドの運用に関する調査レポートを発表いたしました。
本レポートでは、先進的な定量分析の技術を活用した早期警報システムが、いかに多くの投資家を事件の被害から救える可能性があったかを実証しております。
今回のレポートの元となったヘッジファンドの分析および調査は、2006年5月に独自のエンジンを用いて行われ、その過程で、公開されていた運用方針と、実際のデータに多くの矛盾点があることが発見されました。それに加え、過去に同様の詐欺事件が露呈したヘッジファンドと、マドフ氏のファンドとの間に強い相関関係が見受けられたことから、その運用に対して、一段と疑いを強める結果となりました。この2つのヘッジファンドは、一貫したプラスのリターンが、ほぼノーリスクで得られるという、納得のいく説明がつかない側面を持っていたのです。
弊社のCEOであり、原文の著者でもあるマイケル・マルコフは、内容に関して、次のようにコメントしております。
「理想を言えば、このようなリサーチによって理論武装したヘッジファンドのアナリストは、点在する情報をマドフ氏が運用していた他のファンドの特性とつなぎ合わせ、最悪の事態を避けることもできたはずだ。このリサーチでは、しっかりとした根拠に基づく定量分析が、一般的な投資信託と同様に、ヘッジファンドに対しても活用できる可能性が証明された。」
さらに、本レポートでは、ファンドビジネスにおける先進的な定量分析の概要、また、その分析結果を、潜んでいる矛盾を捉え、更なる調査を促す早期警報システムとして役立てるための情報提供も行っております。
レポートの詳細につきましては、弊社までご連絡ください。
または、以下のサイトよりご覧いただくことも可能です。
【エム・ピー・アイ・ジャパン株式会社について】
米国の投資分析システム開発会社「Markov Processes International」の日本法人であり、社団法人投資信託協会に登録された投信評価機関です。弊社のファンド分析ソフトである「Stylus Pro(スタイラスプロ)」は、業種を問わず、世界16ヶ国の金融に携わる企業約300社、1,800名以上のプロフェッショナルの方々にご採用頂いております。